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こうして僕らのオリジナルグッズは完成した Case:06
自分のSNSで、あるいはコミュニティ内で、オリジナルアイテムを販売する人がどんどん増えているように感じる昨今。実際にオリジナルグッズの企画・販売経験のある方々と、当社の商品をベースにグッズを作ってみようという企画だ。

今回は、兵庫県出身の2人組インディー・ロックバンドである “The fin. (ザ・フィン)”との物販企画をご紹介する。このような事例から、何か皆さまのヒントになれば幸いである。

Case:06 The fin. / Musician

肉厚な生地と袖リブ付きのデザインが特徴である00149-HVL 7.4オンス スーパーヘビー長袖Tシャツに、写真とバンドロゴのみをプリントしたストレートなデザイン。選んだ写真の抽象性と、無駄の無い仕上がりにはThe fin.さんの音楽性も感じられます。「これまでも、アートワークに具体性は持ち込みたくないという話しをよくしていました。あの街、この建物と分かるビジュアルは、僕たちらしくなくて」とYuto Uchinoさんが言うように、この写真は吉松伸太郎さんの個展 『海のものとも山のものともつかない』のなかの一枚。「目の前に広がる風景、かたちは同時に人の心象風景でもあります」と吉松さん。

感覚に対して、すぐ、素直に決めることは癖になっているかも

ボディのセレクトからデザインまでスピーディーに決めたお二人に、その制作過程を尋ねると「ボディの型・カラー・サイズを含めると20枚以上のサンプルをお届けしていただきましたが、ぱっと着てみて即決でした。日頃、音楽を作っている時もジャッジの連続なので、感覚に対して、すぐ、素直に決めることは癖になっているかも。グラフィックのプリントも同じく吉松さんの写真を拝見しながらすぐ2枚に絞らせていただいて。結局、5分も経たずにこの一枚に決めましたね」とのこと。

存在感のある仕上がりはそのピュアな感性ならではと納得です。「とはいえ、アートワークに関しては信頼できる方々に頼りたい。音を聞いて理解してくれる方の力を借りたいですね。スウェーデンのM&E Designさんにはよくお願いしますが、音源のデモを渡しながら密にコミュニケーションすることも。Tシャツにせよ、カッコイイのを作って欲しいと写真家さんやTシャツ業者さんの仕上げを頼りにしていて笑。なんだかんだ僕らの専門は音楽ですから」。
ネイビーのボディに、陰影のある水面のフォトプリントが好相性。「定番的なホワイトとブラ ックに加え、スモークブラックやダークブラウン、杢グレーと多色のサンプルを取り寄せ、実物の色を見た上で今回はネイビーだけの色展開に決めました」。多色展開はせず、色数を1色に絞ることでアーティストの世界観を一貫して伝えることもできる。

TEAR AWAY LABEL

襟裏のプリントスターのネームタグは、簡単に手で千切る事ができるティアアウェイラベルを採用。簡単に切り取り、好きなプリントが可能だ。アーティスト名を入れれば、オリジナル感がより高まる。下部には品質表示も一緒にプリントした。

The fin.

Profile
Yuto Uchino( Vo, G, Syn)、Kaoru Nakazawa (B)の 2 名にサポートメンバーを迎えて国内外で活躍するインディー・ロックバンド。国内大型フ ェスのみならず海外フェスへの出演や、US、 UK、アジアツアーでも人気を博する。

URL https://www.thefin.jp/