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ハンドメイド作家の挑戦。新しい作品の作り方で、広がった可能性。
ハンドメイドブランド「on the grass(オン ザ グラス)」。
オーナーの寺戸さんは、オリジナルの刺繍を施したデザインで、細部までこだわりの詰まったアイテムをハンドメイドで制作しています。

寺戸さんは新しいアイテムづくりを模索しており、ガーメントプリンター(※1)「RICOH Ri 100(※2)」を活用したオリジナルプリントTシャツの制作にチャレンジしました。
そんな時、Printstar(プリントスター)の襟ネームを簡単に千切れる「ティア・アウェイラベル」のTシャツを利用し、ブランドロゴを印字したオリジナルTシャツの製作をスピーディに実現。

一人でアイテム作りやお店の運営をしながらも、新しいデザイン・作品作りに挑戦する寺戸さんに、挑戦して感じたことや今後チャレンジしたいことなどお話を伺いました。

(※1) ガーメントプリンター:衣類(garment)にプリントできるプリンターのこと
(※2) RICOH Ri 100:株式会社リコーが提供する小型のガーメントプリンター

譲れないこだわりで、生地からオリジナルで製作。

- on the grassさまについて教えてください。

テキスタイルをベースとした、鞄や帽子、ワンピースなどのハンドメイドブランドです。
草の上が似合うような鞄を作りたいと思い、ブランド名を決めました。そういう場所が一番似合うから、連れ回してやって、という思いで名付けています。


- 寺戸さんのアイテムは、刺繍や、糸やペンで布に絵を描いているのが印象的ですよね!そういった生地づくりを始めたきっかけはあったんでしょうか?

鞄を作ろうと思ったときに、オリジナルの生地が欲しかったんです。売っている生地では納得のいくものがなかったので、自分で刺繍をすればいいのでは?と思い、無地の帆布に刺繍して、表現しました。

どうやったら自分的に特別感のあるものになるかなと考えたときに、刺繍や、生地に直接絵を描くという発想になったんです。
- なるほど!生地からオリジナルで、本当にハンドメイドなんですね!そういった制作方法になにか課題に思う部分があって、新しい挑戦に至ったのでしょうか?

普段から常にではないですが、根底には一人ですべてやることへの課題意識があったと思います。いろいろな方法を探してはいたんです。自分が描いたものを生地にプリントしてくれる業者さんを探したこともありました。でも生地が選べなかったり、持ち込みNGだったり、いろいろな制限があったんです。できる限りオリジナルでやりたいけど、それができないことが多かった。

なので、今までやったことがないTシャツという媒体に印刷できるのはうれしかったですね。あとからデザインを乗せるという発想は今までなかったので、楽しそうだなと思いました。

デジタルとアナログの融合。二つの掛け合わせで、広がる作風。

- すべて手作業だったところから、一部デジタル化された作品になったと思います。実際にガーメントプリンターでTシャツ制作してみていかがでしたか?

自分がどうしてもできなかったことを叶えてもらったという感覚です。自分が撮影した写真を、自分でプリントし、その上に自由にデザインを乗っけていけるので、やればやるほど楽しいですね。

すごく丁寧にサポートいただけたこともありがたかったです。わたしがやりたいことや作品に対する愛情を丁寧に汲み取ってくれた上で、プリントする写真の大きさや色味など相談に乗っていただけました。そういう信頼感から、じゃあ次はわたしが、このTシャツにどんなデザインをしていこうかとワクワクしながら作品作りを進められたんです。
- Printstar(プリントスター)の、襟ネームが簡単に千切れるTシャツはいかがでしたか?

タグが取れて、そこにガーメントプリンターでブランドネームを印刷できるのはとてもうれしいです。もしタグが取れなかったら、自分で切り取っていたと思います。

作り手や購入される方のために、手で取れるようにしてくれたと思うので、ありがたいです。自分のブランドネームが入ることで、お客さまにもより大切にしていただけると思います。
- 今までは0から手作りでしたが、機械を導入することで、なにか違和感や作風が変わってしまうなどはなかったんでしょうか?

刺繍や、端切れになってしまう布を使ってモチーフを仕上げる、そういう一貫の流れの中にプリントしたものを使うので、あくまでも自分がやりたいことをやっている感覚です。なのでデメリットに感じていることはないですね。

今までと全く紐づいていないものではなく、流れの中に付随して新しいアイテムができたということで、素敵な枝分かれができたと思っています。
- 今までと違う作り方をしたことで、時間の使い方などなにか変化はありましたか?

布の裁断の作業が減って、メンタル的な部分でとても楽になりました。裁断は一番むずかしくて時間のかかる作業。裁断がうまくないものはどうやって縫っても最終的にダメになってしまう、とても重要な部分なんです。

裁断が嫌いというわけではないですが、その作業がなくなったことで、刺繍の作業にすごく集中できるようになりました。自分の作りたいものを表現する上で、すごく近道させていただいた感覚です。

難易度の高い作業がうまくいって、いいものができたときの喜びももちろんありますが、他のことに割ける時間が増え、違う発想が生まれる機会ができたことはうれしいですね。作風を広げる後押しにもなったと思います。次はこんなことができるんじゃないか、と考えるのはおもしろいです。


- 制作にいい変化がありつつ、逆に販売の方の負荷はあがりそうな気も・・何か感じていることはありますか?

イベントとネットで販売するので、これからアイテムを増やしたときに、在庫管理に不安を感じました。なので、負担を減らせるよう STORES レジ(※3) を新しく導入したんです。リアルで商品が動いたと同時に、ネットショップの在庫も自動で減るのは、すごく楽だろうなと思います。これからが楽しみです。

イベント出店が多いので、STORES レジと一緒に STOERS 決済(※4) も導入しました。現金自体を持たない方が増えています。特にイベントだと他のお店で現金を使いすぎて、カードなら支払えるのにというお客さまも多いんです。「うちはカード決済が使えますよ!」とお伝えできるようになったのは、だいぶ大きいなと思います。レジと合わせて、アナログな作業から解放されるのがうれしいです。

(※3) STORES レジ:STORES 株式会社が提供するネットショップとPOSレジがアカウントひとつでかんたんに連携できるサービス
(※4) STOERS 決済:STORES 株式会社が提供する業界最安水準の決済手数料でキャッシュレス決済がご利用いただけるサービス

いろいろなサービスを活用しながら、理想のものづくりとお届けを目指す。

- 今後チャレンジしていきたいことはありますか?

まずはもっとアイテムを増やすことです。どういうコンセプトで何を作るのか、もう少しテーマをはっきりさせて表現をしていきたいと思っています。ガーメントプリンターを使ってアイテムを増やし、より多くの人に見てもらいたいです。

また、ネットショップに商品をアップする作業をもう少しスムーズにしたいと思っています。ネットで注文いただいて、それをお包みして丁寧に届けるというのは、割ける時間や気持ちの余裕がないとできない作業なんです。直接お話しながらやりとりできるわけではないので、より完璧なもので届けたいと思ったときに、時間がかかってしまいます。

対面でお届けできる喜びはもちろん大きいですが、ネットショップに立ち寄って見ていただいて、届ける楽しみも大きい。1人でやっていて自分の手しかないですが、手元にあるサービスや機械がすごく充実しているので、うまく使いながら、理想的なものの作り方とお届けの仕方を目指しています。

ガーメントプリンターでできることの可能性が大きいので、いろんなことを考えて形にしていくことを、今後も楽しんでやっていきたいです。
【PROFILE】
on the grass(オン ザ グラス)
草の上が似合う
日々のかばん と 帽子たち と
糸と筆で布に描く.
そして お仕立てしています

Instagram:@onthegrass_and_shiori


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