こそ生、きたことがないから昭和は新しくて、面白い。好きを自由に発信できるSNSとプリンタブルウェア。 「自分の夢を詰め込んだTシャツができました」令和だけど、“昭和な”ライフスタイル「昭和を意識して作ったので、昭和な町並みと今回作ったTシャツはよく合いますね!」と語る阪田さん。大阪・味園周辺の昭和レトロな雰囲気が好きでたびたび通ってはスナックに入ったりしているのだそう。好きな作家と共同作業で作ったTシャツ阪田さんの好きな作家と共同制作したTシャツ。ナンバープレートに自身の誕生日を入れるなど、細部にもこだわりを詰め込んだ。「好きな作家さんに描いてもらった素敵な絵と、インクジェットの鮮やかさがマッチしていて、とても満足な質感に仕上がりました!」(阪田さん)「自分の好きを自由に発信できて、そしてそれに共感してくれる。昭和を愛する一方で、デジタルの時代に生まれて、その良さも感じています。自分の好きを発信して、詰め込める点でいうと、SNSとTシャツ作りは共通していると思います」。今回は阪田さんの世界観をファンの方により知ってもらうための手段として、昭和に対する熱い想いをTシャツというメディアに落とし込み、ライブでの物販やSNSでファンの方にプレゼントをしていくそう。「これまでSNSでコミュニケーションをとってきましたが、Tシャツがリアルな場での接点になるかなと思っています。特に今回のTシャツには私の夢が詰まっています! 私、昔の車が好きで、特に初代マツダロードスターは今の車にはないデザインで、かわいいし、かっこいいなって。今の夢は、初代マツダロードスターを手に入れて、昔の昭和のシティ・ポップを流しながら、夜の街を走ること。そこに昭和の粋とかかっこ良さを感じていて、好きなイラストレーターさんと一緒に、その想いをTシャツに込めました」。自分の視点で、好きを貫く。そんな想いが込められた阪田さんならではのオリジナルウェアが完成した。個性のある昭和マッチを収集阪田さんの趣味は昭和のマッチ集め。入った喫茶店のオーナーに「まだマッチ残ってますか」と聞いたり、メルカリで購入しているんだとか。「店舗によってロゴやデザインに個性があるのがかわいいんですよね。」ボディコンやバブルスーツなどを着用し、昭和の風景を再現した写真をSNSで投稿することで数々のバズを生んできた阪田マリンさん。「昭和カルチャーにハマったきっかけは、おばあちゃんの家でレコードをはじめて聞いたときですね。針一本で曲が流れることに感動して、普段ダウンロードして聴く音楽とはまた違う“味”があったんです」。レコードを皮切りに、当時の映画などで着用されるファッションや置かれているインテリアを集め、真似をするようになっていったそう。「生きたことがないからこそ、昭和って新しいんです。令和はなんでも手に入るけれども、好きな人と待ち合わせするのにも苦労した昭和の不便さみたいなものが、感情の機微があって、ロマンを感じるなって」。阪田さんの視点で昭和を再解釈したSNSでの投稿は、昭和世代にとっては懐かしく、若者にとっては新鮮で面白いと捉えられることが多いそうだ。
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