21SS総合カタログ
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001を巡る物語00085-CVT実は珍しい、自社工場による生産素材を無駄にしない作り方で環境に配慮しながら、楽しさを生む00085-CVT STORY100年先100年先も、残り続けるTシャツを00085-CVT STORY00085-CVT 5.6オンスヘビーウェイトTシャツの詳細P.026「00085-CVT」が誕生したのは1998年のこと。カラーバリエーションもサイズ展開も今ほど豊富なラインナップではなく、ベーシックであること、スタンダードであることにこだわった、とてもシンプルなものでした。当初は外部の工場に生産を委託していましたが、『よりいいものを、より適正な価格で作りたい』という思いから、2008年に一念発起。設備投資をし、生産を自社工場へと移行。それまで以上に細やかなクオリティコントロールのもと生産できる体制を整えたのです。徐々に自社での生産量を増やし、今では「00085-CVT」は100%自社生産に。実はこれは、Tシャツブランドの中では珍しいことです。自社生産での大きなメリットの一つは、素材を無駄にしないということ。コットンを原材料とするTシャツは、その環境や使用する機械、手をかける人によって仕上がりにばらつきが出ます。外注の場合、製品がクオリティを満たしていない場合はやむなく返品、または廃棄となることもありますが、自社工場であればそれを避けることができる。自分たちが責任を持って環境を整えることで、無駄なミスが生まれずに済むのです。また、一般的なTシャツの多くは生地をカットし縫い合わせることで完成しますが、「00085-CVT」は“丸胴仕立て”を採用しているのも特徴です。脇を縫い合わせる必要のない製法にすることで、廃棄する生地を大幅に減らすことを実現。 材料を無駄にせず、生産工程も減らすことで環境への負荷を抑える。Tシャツという普遍的で定番的なアイテムだからこそ、その継続が実を結ぶと私たちは確信しています。Tシャツというベーシックなアイテムに“楽しさ”という付加価値をつけることも忘れてはいません。そう、プリンタブルという付加価値です。無地のTシャツには大きな可能性があります。自分の好きなデザインをプリントすることもできれば、チームウエアやユニフォームを作ることもできる。Tシャツのプリントには様々な技法がありそれにより設備が異なりますが、そのほとんどを自社工場で完結することができるよう環境を整えているのも強み。Tシャツの生地とプリントの相性を確認するラボとしての要素もあり、Tシャツが持つ様々な可能性を日々模索しています。個人個人のイマジネーションを気軽に形にして楽しむことができる。そんな環境づくりを私たちは続けています。ベーシックなアイテムだからこそ、多くの可能性を秘めているTシャツ。さらにそれが、環境配慮型のものであればなおいい。22年という積み重ねと飽くなき探究心を武器に、私たちはこれからもTシャツの新しい可能性を探し続けていきます。

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